紅茶の頼み方
タイ語を学びはじめだったころの話。
タイ航空の機内でドリンクサービス中のフライトアテンダントさんに紅茶を頼みたかったのです。
フライトアテンダントだから英語も分かるんだけど、そこはタイ航空だしタイ語で言ってみたかったわたし。
~お願いします = “Koo”コー
お茶 = “Chaa”チャー
なので、“koo Chaa (kha)”(kha(カー)は女性語で丁寧な言い方)
でいいのだけど、
直前で“Chaa”だとタイ紅茶(いわゆる紅茶とは別物)になっちゃうのでは!?と思い、混乱をきたした結果
“koo TEA(英語)”と。
コーティー、、と。。
「コーヒー?OK、砂糖とミルクはいる?」みたいになるフライトアテンダントさんに、必死にティー!ティー!!とお願いしたものでした…。
タイで紅茶を頼みたいときは、日本語で「こうちゃぁー」と言うほうが、多分タイ語的に通じるかと思われます。。
朝井リョウ『ままならないから私とあなた』文藝春秋
そこで!そこで終わるの!?
ままならない突然の幕切れ。けれどその先は、それぞれの胸のうちに、ということなんだろう。
雪子と薫、どちらも痛いほどにまっすぐで強くて純粋で、なのにどうしてこんなにも別の場所にたどり着いてしまうのか。
どちらも間違っていない。ふたりのどちらの理論もわたし自身の中には存在していて、おそらくわたしの他、同年代の大多数の中にもその理論はあって、それが苦しく、刺のように姿を変えて、読み進めるほどに襲いかかってくるようだった。
朝井リョウ『ままならないから私とあなた』文藝春秋
978-4-16-390434-4
ライチの季節
ライチの季節がやってきました。
やって来た、らしいですよ。4~6月とのこと。
どこでもかしこでも、という訳ではないけど、エムクォーティエのグルメマーケットはレジ前フェア台(?)に置きはじめました。生ライチ。
元々ライチは大好きだけど、日本で食べられるライチは全て冷凍物らしく、タイでも旬の今しか生ライチは食べられない!!
去年はいつもあるものと思って油断してたら7月初旬で全く買えなくなってしまって、あとはライチ缶詰で自分をごまかしていたものです。。
ライチ缶、、日本でも買えるじゃん…。
ということで、この時期マンゴーも旬だけど、
どっちかっていうと断然ライチ贔屓でお買い物に向かおうと思います。
グルメマーケット、一袋約1kgでしか売ってなくて小売りがないから逡巡するけど(多い&その分マンゴーに比べてお値段もする)、どうしても食べきれなければ皮剥いて種取って冷凍しちゃうのも、やってみたらおいしかった。
少ーし溶かしてお風呂上がりに食べるのが毎日の楽しみ(*´∀`)
エスカレーター
ショッピングモールにも駅にも、エスカレーターバンコクにも数多く設置されている。
メーカーも様々。
乗るところに何も書いてないのもあれば、シュナイダー、OTIS…そして日立、三菱。
日本メーカーだとやっぱりちょっとほっとする。
というのも、駅のエスカレーターが突然底が抜けたとかそういうニュースを、少なくない数で聞くからだ。
その階段部分が抜け落ちたエスカレーターがどこメーカーだったかは知らないけれど、なんかやっぱり日本製は大丈夫な気がしてしまう。まあ点検や整備の問題はあるけど。
そしてエスカレーターに限らないけれど、日本に比べて利用者の自己責任が問われ過ぎているエスカレーターもままある。
ちょっと身を乗り出したら何フロアも落ちてしまうような開放的な吹き抜けのエスカレーターなんかもそのひとつ。
terminal21の吹き抜けのエスカレーターは、最初に乗ったときはすごーい!といい気分だったけど、これ子供連れのお母さんとかはドキドキするんだろうなあとか。
でも事故の話も聞かないし(知らないだけかもしれないけど)、日本のように過保護なくらい注意喚起の放送流してるよりはこの方が自分で気をつけるからいいような気もする。
冷凍パクチー餃子
バンコクに来てから、冷凍食品やレトルトをほとんど使わなくなった。
女子力が上がったとか主婦力が上がったとかそういうことではなく、単にお値段が高いのだ。
そりゃそうだ。日本からの輸入だもの。高級輸入食材だもの。
日本からの輸入だと価格は大体2~3倍。
日本にいた時は仕事のこともあり時短優先だったけれど、今はそういう訳でもないのでこの機会にと、料理力の特訓に勤しむわけであります。
でもよくよく見ると、日本のものでもタイやシンガポール等の近隣で作っているものだともっと安い。
キューピーマヨネーズとか、キッコーマンのお醤油とか。
そしてそして、日本にはないタイ限定(多分)の日本のものもあったりする。
そのひとつが写真の、味の素の「冷凍パクチー餃子」。
パッケージの日本語からも分かるようにかなりの日本人向け感。
そしてもちろんタイ産パクチー100%で、アユタヤ工場製。そのローカル感にも個人的にはときめき。
輸入品ではないのでお値段もそこまでではなく、パクチー好きな自分はもちろん好きな味。
この子が冷凍庫にスタンバイしてくれてるおかげで何かのときにもサッと作れて、自分的にはほっくほくの一品なのであります。
安藤祐介『宝くじが当たったら』講談社文庫
自分自身宝くじを買ったことは一度もない。
けれど、代わりに換金に行ったことは何度かある。連番で10枚買っていれば1枚、下一桁が必ず当たっているからだ。
当選番号を確認したうえで宝くじ販売窓口に行っているのに、番号を調べてもらっている間はやはりちょっとドキドキする。300円でもドキドキするのに、この主人公のように高額当選だと分かっているなら尚更だろう。
"当選したことは周囲の人に言ってはいけない"、"まず貯金して使い道を考える”。
宝くじを買ったことのない人間にもわかるその基礎知識を、頭では分かっているのに冷静になり切れず何故か破っていってしまうその姿には、文章がとても読みやすい分「自分でもこうなってしまうかも・・・」と逆に生々しく感じられた。
友人の、親戚の、身近な人々の裏表に触れ、坂道を転がり落ちるように進んでいく一瞬の中で、けれど最後には希望と未来が手のひらに残るところに「所詮小説だから」では片づけられない爽やかさが垣間見える気がした。
安藤祐介『宝くじが当たったら』講談社文庫
978-4-06-293280-6