日々の徒然

ごはんと旅と、本と犬と。現在バンコク在住。

門井慶喜『新選組の料理人』光文社

常識も背景も今とは違う、歴史の中のこと。 その舞台にあっても難しく引っ掛かりを覚えることもなく、すんなり自分の中に、物語が染み込んでくる。 家族への思い。進む道への迷い。現代人の私たちと同じ感情は、当たり前だけれど彼らも持っていたのだという…

紅茶の頼み方

タイ語を学びはじめだったころの話。タイ航空の機内でドリンクサービス中のフライトアテンダントさんに紅茶を頼みたかったのです。フライトアテンダントだから英語も分かるんだけど、そこはタイ航空だしタイ語で言ってみたかったわたし。 ~お願いします = “…

朝井リョウ『ままならないから私とあなた』文藝春秋

そこで!そこで終わるの!?ままならない突然の幕切れ。けれどその先は、それぞれの胸のうちに、ということなんだろう。 雪子と薫、どちらも痛いほどにまっすぐで強くて純粋で、なのにどうしてこんなにも別の場所にたどり着いてしまうのか。どちらも間違って…

ライチの季節

ライチの季節がやってきました。 やって来た、らしいですよ。4~6月とのこと。どこでもかしこでも、という訳ではないけど、エムクォーティエのグルメマーケットはレジ前フェア台(?)に置きはじめました。生ライチ。 元々ライチは大好きだけど、日本で食べら…

エスカレーター

ショッピングモールにも駅にも、エスカレーターバンコクにも数多く設置されている。 メーカーも様々。 乗るところに何も書いてないのもあれば、シュナイダー、OTIS…そして日立、三菱。 日本メーカーだとやっぱりちょっとほっとする。 というのも、駅のエスカ…

冷凍パクチー餃子

バンコクに来てから、冷凍食品やレトルトをほとんど使わなくなった。 女子力が上がったとか主婦力が上がったとかそういうことではなく、単にお値段が高いのだ。 そりゃそうだ。日本からの輸入だもの。高級輸入食材だもの。 日本からの輸入だと価格は大体2~3…

安藤祐介『宝くじが当たったら』講談社文庫

自分自身宝くじを買ったことは一度もない。 けれど、代わりに換金に行ったことは何度かある。連番で10枚買っていれば1枚、下一桁が必ず当たっているからだ。 当選番号を確認したうえで宝くじ販売窓口に行っているのに、番号を調べてもらっている間はやはりち…