大森裕子『パンのずかん』白泉社
写真のようなリアルさ。けれどイラストだからこその温かさ、かわいさ、本物ぽさ…。むずかしい理由付けせずとも、感覚的な「好き!」がぎゅっと詰まっている一冊。
よくあるものからちょっと珍しいものまで、たくさんの種類のパンを「まるいパン」などの今までないカテゴリーで紹介していくことにも、面白さ、かわいさ、そして子供の目線を感じ、そしてなにより、全てがものすごくおいしそうに描かれている。
子供はもちろん、それ以上にパンが好きな大人の女性が部屋に置いて、いつまでも眺めていたくなるような絵本。
9月5日発売予定
大森裕子『パンのずかん』白泉社
978-4-592-76233-1
#パンのずかん #NetGalleyJP
斉木香津『幻霙』双葉文庫
確固たる意思を持って生きる、とはつまりどういうことだろう。
時に流されながらそれなりに。その時その時にいいと思える道を。
それもまた間違っていない生き方なのに、気が付けば迷走の中取り返しがつかないところを進んでいる。
正しい解答なんてどこにもないはずなのに、自分以外の人々は正解の道を歩んでいるような疎外感と焦り。それは誰でも持っている感情じゃないだろうか。
誰と一緒にいても一人の孤独感に苛まれ、けれど人の目に映る自分が気になってしかたがない。
息をしているだけではなく本当に「生きている」生き方を、人はどうやって見つけられるのだろう。
斉木香津『幻霙』双葉文庫
978-4-575-52081-1
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/smp/book/bookview/978-4-575-52081-1.html?&mode=3
藤野恵美『ショコラティエ』光文社
抗いきれない時代の波や両親の期待に流されながらも、自らの目指すものを見つけて突き進む登場人物たちの姿は、不器用ながらも羨ましくなるほどまぶしかった。
この先に続く未来の物語をもっともっと読み続けたい。
今の時代が彼らの目にどう写るのかを、見てみたい。
#ショコラティエ #NetGalleyJP
7月20日発売予定
藤野恵美『ショコラティエ』光文社
978-4-334-91229-1
みんなの味方カップヌードル
日本でも好きでよく食べていたカップ麺。
タイもカップ麺も袋麺もよく売っているけれど、日本と同じデザインで親しみやすいのはやっぱりこれ。カップヌードルかなと。
といってもトムヤムやムーマナオなどなど味は違う味で、中でも辛すっぱいムーマナオは個人的に大のお気に入り。
中に折りたたみのフォークが入っているところも日本とは違っていて、そこにもちょっと文化の違いを感じる。
ところで先日、シンガポールのカップヌードルをお土産にもらい開けたところ、そこにはフォークの姿はなく。
シンガポールは中華系の方が多いからかお箸文化が息づいているようで、カップヌードル = 箸で のよう。
日本にいるとタイもシンガポールもアジアでしょ、とまとめて考えてしまうことも多いけど、こういう小さな違いに気づいたときがなんか嬉しい。
写真はタイではなく、シンガポールのカップヌードル。
たこ焼き @KFC
エムクオーティエで、たこ焼きが食べたい…と銀だこに向かったものの、なんとなく気が乗らず素通り。
するとKFCに“TAKOYAKI”なパネルがあったので気になって食べてみました。
パネルにあるバスケットで109B。7piecesで42B。
パネルの写真の断面からもチキンであることはわかってたけど、そしてたこ焼きとはやや似てるかもしれないが似てない別物ではあったけど、まあ普通においしかった。
クリスピーなチキン。味濃いめな甘辛ソースと海苔かけ。
日本にいるときは辛いものは全くだめだったから、来タイ直後だったらアウトな辛さかもしれない。のどの手前がヒリヒリしてくる感じ。
でもタイ人に聞いたら「マイペ(辛くない)」って言われる程度だろうなーと思います。
マックもケンタも日本では滅多に行かなかったけど、期間限定メニューがおもしろいからまた次が楽しみ(*´∀`)
マックのコーンパイ(これは多分通常メニュー)も早く食べてみたい。
スーパーウェア初潜入
先日はスーパーウェア(Superware)、メラミン食器製造工場のアウトレットセールへ初潜入。
スーパーウェアは、在タイの日本人奥様方には有名な、駐妻三大セールとも呼ばれるものです。
あとのふたつは「ギフトフェア」(4・10月?)と「ジム・トンプソンセール」(6・12月)。
それは2回ずつ行っているので、一応これで三大セール制覇。
メラミン食器は使わないしなあ…と思い足が遠のいていたものの、行ってみたらタイローカルの人気ぶりにこちらも変にテンションが上がり。
アウトレットなので、印刷のずれやはげや、どこかしらに難のあるものだかりなんだけど、
自社ブランド?だけでなく、他社から受注したものも山積み。
タイブランドもあるけれど、目立ったのは日本企業がタイに外注したもの。
某ネズミの国の色々や、某回るお寿司屋さんの皿とかも。
以前、他の場所でも見たけれど、他社から受注して他社の名前が入っていても、製造会社の工場アウトレットでは普通に売ってしまうようで。
(例えば銀行名の入ったカップ、フードコート名の入ったトレイなど)
日本的に考えたらルール違反だと思うけど、よくも悪くもルール自体が違う、ということをちゃんと理解しないとなあと思ったのでした。
(会社によっては契約があったのか、裏のブランド名を削って販売。それもまたおもしろい。)
◆行き方
会場はチャオプラヤ川向こうの工場ということで、なかなか交通の不便なところにあるんだけど、
行きはとりあえず事前に他の方のブログで見た行き方、BTSウォンエンヤイからタクシーで。「スクサワット ソイ36」で通じたので、通りに入ってもらい、エントランス、の文字を見つけて降りる。BTS代+タクシー75B。
帰りは大通りまで出るとバス通りが多かったので、とりあえず82のバスでウォンエンヤイに帰ろうと乗車。9B。
ウォンエンヤイで降りたかったのだけど、タイミングを逃しひとつ先のバス停へ。戻りたかったけど突然の豪雨で進めなくなってしまったため、調べて、21のバスに乗りサイアムセンターまで。6.5B
サイアムからBTS。
今年になるまでバスは怖くて乗れなかったけど、番号さえ調べて乗ってみるとすごく使えるなあ。安いし。時間読めないけど。
クリス・コルファー『ザ・ランド・オブ・ストーリーズ(1) 願いをかなえる呪文』平凡社
ファンタジーで外国文学。
苦手意識を持つ人も少なくないかもしれないけれど、本を開いてすぐに飛び込んでくる「白雪姫」の名前に、途端に興味を惹かれる。
“「むかしむかし……」(中略)この言葉を耳にした人には、すぐに招待状が届きます。誰もが温かく迎えられ、どんな不思議なことも起こる、そんな世界への招待状が。”
文中のそんな言葉に、登場人物と一緒にワクワクした。
幼い頃から誰しもが当たり前のように知っている昔話の世界。
だけど知っているようでいて全く知らなかった彼らの、童話の登場人物ではなく人間としての生き方を、自分も当時より少し大人になった目線で考えることができる。
親しんだ童話の世界の彼らのことを、またこの本そのもののことを、隣に座る友人のように感じられる大切な一冊。
想像のなかだけではなく、ぜひ、映像としても見てみたい。
#ザ・ランド・オブ・ストーリーズ #NetGalleyJP
7月4日発売予定
クリス・コルファー『ザ・ランド・オブ・ストーリーズ(1) 願いをかなえる呪文』平凡社
(THE LAND OF STORIES) 田内 志文 :訳
978-4-582-31511-0