日々の徒然

ごはんと旅と、本と犬と。現在バンコク在住。

サムットプラカーン クロコダイルファーム&ズー(ファームジョラケー)

象たちが自由すぎて、今のところ個人的ベスト象な動物園(?)「サムットプラカーン クロコダイルファーム&ズー」。

f:id:nozomichi:20180926103931j:plain

タイ語では「ファーム ジョラケー」

ジョラケーがワニ。

 

元々ワニ皮輸出のための養殖場だったとかで今でも世界最大(飼育数)のワニ園だそうだけど、なによりここの象がかわいくてかわいくて!

 

外国人料金350B。ローカルは、見てたら40~80Bくらいのもよう。いいなあ。

ファーム&ズーなのでワニ以外にも動物はいるんだけど、ショーがあるのは象とワニ。

f:id:nozomichi:20180926103740j:plain

時間の関係でまず象のショーへ。

ショーが始まる前から舞台裏で象はノリノリで踊り(観客席から丸見え)、
ショーも各自がそれぞれやりだしちゃうのでどこ見ていいのかわからずとっ散らかってるけど、(←でもそこがいい)

f:id:nozomichi:20180926105934j:plain

ショーが終わったあとは、
裏にあった象舎前でノーリードでお水飲んだりバシャバシャ遊んだり、ひと仕事後の休憩タイム。

f:id:nozomichi:20180926104240j:plain
ベンチもあって、明らかに人間用のその道をびしゃびしゃにし、

横の木の枝をつまみ食いしたあと、

f:id:nozomichi:20180926104437j:plain

少し離れたところにいた象使いさんに「そろそろ入れー(想像)」と声をかけられ、「ほほーい」と自分で檻を開けて入っていきました。

f:id:nozomichi:20180926104630j:plain

f:id:nozomichi:20180926104820j:plain
足鎖もなし。ショーの最中も鎌やムチで脅すこともなし。
そのせいかすごくのびのびしてて、象も楽しそう。

いやー、ほんとどんどん象が好きになるな~。

 

あ、ワニ園なので、ワニはもちろん掃いて捨てるほどいます。

チキンをくっつけて、ワニ釣り(20B)もできます。

f:id:nozomichi:20180926110321j:plain

f:id:nozomichi:20180926105511j:plain

 

◆行き方 

スクンビット通りからバス511・536

時間節約で、BTSサムローからバス142・511

終点ひとつ前「ファームジョラケー」バス停

帰りもバス or ワニ園前の道をタクシーも割と頻繁に通ってました

555 Moo 7, Taiban Rd, Taiban Sub-District, Amphur Muang, Samutprakarn

 

今年開通予定のBTSが通ればもっと行きやすくなるので嬉しい反面、

人が増えてこののどかな感じがなくなってしまうのでは、とも心配…。

新井見枝香『本屋の新井』講談社

片手でコンビニのお菓子をつまむようにサラッと読める軽快さ。


その中で見え隠れする、独特の方向性を持った頑固さ。

生きていくための無意識の諦め。手放したくない幼稚さ。
自分に似た、等身大の人がこの本の中に立っていたことに少し安心する。


日本全国こんな人ばかりだったら、世の中は破滅するかもしれないが幸せな世界が繰り広げられるのになあ。

 

新井見枝香『本屋の新井』講談社

978-4-06-513413-9

bookclub.kodansha.co.jp

 #本屋の新井 #NetGalleyJP

澤見彰『横浜奇談新聞 よろず事件簿』ポプラ文庫ピュアフル

新しい文化とこれまでの慣習が入り交じる時代の、悩みや葛藤や生き方。
立場も人種も違う、けれど違うことは認めた上で、同じ横浜の地に手を取り合い立って毎日を生きていく姿に、現代より人と人との距離が近いことと、そのあたたかさを感じた。
本書に出てくる新聞、横浜奇談のように読みやすく、まさにひとときの面白さと楽しみを与えてくれる本だった。

 

澤見彰『横浜奇談新聞 よろず事件簿』ポプラ文庫ピュアフル

978-4-591-15998-9

www.poplar.co.jp

朱野帰子『対岸の家事』講談社

この著者の、いつものようにとても読みやすい、入りやすい軽快な文章。


なのに読んでいてどんどん胸が苦しくなる、目の離せない迫りくる日常。
誰も間違っていない、だけど誰も逃げ出せない日常。


世界は大きく開けているはずなのに一歩も前に踏み出せないその追い詰められた気持ちを、体感して、といったらおこがましいがその片鱗を感じて苦しくなりながら読んだ。目が離せなかった。


本の中だけではない、現実にのし掛かっている問題。それを(少なくとも今は)関係ないと思っている多くの人に感じてもらいたい。
そして自分も含めその問題に直面したとき、せめて空を見上げる心を忘れないでいたいと強く思った。

 

8月30日発売予定

朱野帰子『対岸の家事』講談社

 978-4-06-512200-6

 

#対岸の家事 #NetGalleyJP

大森裕子『パンのずかん』白泉社

写真のようなリアルさ。けれどイラストだからこその温かさ、かわいさ、本物ぽさ…。むずかしい理由付けせずとも、感覚的な「好き!」がぎゅっと詰まっている一冊。

 

よくあるものからちょっと珍しいものまで、たくさんの種類のパンを「まるいパン」などの今までないカテゴリーで紹介していくことにも、面白さ、かわいさ、そして子供の目線を感じ、そしてなにより、全てがものすごくおいしそうに描かれている。

 

子供はもちろん、それ以上にパンが好きな大人の女性が部屋に置いて、いつまでも眺めていたくなるような絵本。

 

9月5日発売予定

大森裕子『パンのずかん』白泉社

978-4-592-76233-1

www.hakusensha.co.jp

#パンのずかん #NetGalleyJP 

斉木香津『幻霙』双葉文庫

確固たる意思を持って生きる、とはつまりどういうことだろう。


時に流されながらそれなりに。その時その時にいいと思える道を。

それもまた間違っていない生き方なのに、気が付けば迷走の中取り返しがつかないところを進んでいる。


正しい解答なんてどこにもないはずなのに、自分以外の人々は正解の道を歩んでいるような疎外感と焦り。それは誰でも持っている感情じゃないだろうか。
誰と一緒にいても一人の孤独感に苛まれ、けれど人の目に映る自分が気になってしかたがない。


息をしているだけではなく本当に「生きている」生き方を、人はどうやって見つけられるのだろう。

 

 

斉木香津『幻霙』双葉文庫

978-4-575-52081-1

http://www.futabasha.co.jp/booksdb/smp/book/bookview/978-4-575-52081-1.html?&mode=3

藤野恵美『ショコラティエ』光文社

抗いきれない時代の波や両親の期待に流されながらも、自らの目指すものを見つけて突き進む登場人物たちの姿は、不器用ながらも羨ましくなるほどまぶしかった。


この先に続く未来の物語をもっともっと読み続けたい。
今の時代が彼らの目にどう写るのかを、見てみたい。

 

#ショコラティエ #NetGalleyJP

 

7月20日発売予定

藤野恵美『ショコラティエ』光文社

978-4-334-91229-1