日々の徒然

ごはんと旅と、本と犬と。現在バンコク在住。

朝倉かすみ『平場の月』光文社

押し寄せてくる、激流ではなくそっと静かにあたたかいものに浸されていくような暮らし。

恋人でも友人でも夫婦でもどの言葉にも当てはまらない、けれど心や、自身のすべてに寄り添ってくるひとりの存在は、真っ白な無音の幸せのように感じた。

 

美しくもときめきもないけれど、この本そのものが等身大の光のようだった。

朝倉かすみ『平場の月』光文社

978-4-334-91256-7

https://www.kobunsha.com/shelf/book/isb/9784334912567

 

宿野かほる『ルビンの壺が割れた』新潮社

壮年の男女が、FBのメッセージで会話を交わしていく

その会話によって、過去の物語が解き明かされていく。

 

それぞれの目線での会話以外、実際の動きの描写は全くないので

それぞれの人物からどう見えていたか、ということしか書かれていない。

真実が少しずつ見え、少しずつ自分の中に様々な感情が広がってくるのが、

読んでいて興味深かった。

 

宿野かほる『ルビンの壺が割れた』新潮社

978-4-10-351161-8

ドンキモール トンロー参戦

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行ってきた、エカマイドンキ!

オープン日に行きたかったものの体調不良もあり、少し日をずらしての参戦。

結果としては、

そのせいで売り切れが多く、残念なところもあったけどまだまだお買いものと活気を楽しんできました。

 

行きはBTSエカマイからエカマイバスへ。

運転手さんにsoi5に行きたい、って言ったら「ドンキだろ?」と笑いながら言われちゃった。

 

着いてまずは併設されていた小さめフードコートで「花畑牧場ソフトクリーム(キャラメルかけ)」を食べながら全体の地図チェック。

のち、ドンドンドンキ参戦。

1Fが食料品。2Fが日用品や雑貨、おもちゃなど。

 

 

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店内表示がほんと日本そのもので、タイ人楽しめるかな?大丈夫かな?とこっちが不安になるほどストレスなく馴染めました(笑)

タイ語も小さくは書いてあるんだけど、パッと目に飛び込んでくるのは日本語だけなんだよねぇ。

ドンドンドンキ内では階段しかない(一回出れば、外からエスカレーターで行けます)のはちょっと辛いけど、会計はまとめてできるのでそこは便利。

 

全体的に「すごい安い!」と「フジスーパーやグルマの方が…」とあったので雰囲気に呑まれてお買いものすると危険だけど、でもあんなに日本のもの(特にお野菜や果物)を見たのは久しぶりでテンション上がる!ヽ(*´∀`)ノ

 

帰りにどれだけ時間かかるかわからなかったから冷凍食品は買わなかったけど、

普段ものすごく高いイメージ(あくまで個人的なイメージ)の日本メーカーの冷凍食品を、あのお値段にできるのを見つけてくるのはすごいと思いました。

(「原産国タイ」のやつだったから、日本に輸出する前にちょっと持ってくるのかなー。)

 

帰りはちょうど停まっていてくれたシャトルバス。

カーナビがまさかの日本語なことに動揺しつつもBTSトンローへ帰着(停留ポイントは「②ホテルニッコー」)。

想像以上に交通の不便なく行ってこれました(*´∀`)

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お目当てのものは売り切れてたから、再入荷した頃またすぐ行きたいな~✨

松本清張『赤い絹』(上・下)講談社文庫

本に新刊既刊の区別はない。
読みたいときに手に取るものだ。
わたしにとっての『赤い絹』は、まさにその代表のようなものだった。


バンコクのタイシルク王ジム・トンプソン。
マレーシアで失踪した、ということだけは知識として持っていたものの、

その事件を題材とした本書は、読み進めるうちにフィクションとしても、また実際の人物、場所、事件としても、ものすごく興味をそそられるものだった。


実際にまだ未解決なジム・トンプソン失踪事件。
実際の事実を多く取り入れて練られた物語は、あっという間に現実の時間を奪い本の世界に引き込んでくる。

 

また、マレーシア・ペナン島、そこからフェリーで渡る本島の街バタワース。
カンボジアのアンコールワットやバンテアイスレイ。
タイのバンコクやスリン、ブリーラムなど、自らの知る土地を、同じように本の登場人物が生きて動いているのがとても新鮮だった。
本の世界1967年の先に、今の自分の世界が繋がっている気がした。

桜木紫乃『光まで5分』光文社

生きているのはものすごく面倒で重くて、誰ともかかわり合いになりたくないと思うこともたくさんあるのに、結局人は誰か自分以外の熱を求めてしまうし、誰かを触れていないと生きてはいけない。

 

明るく爽やかな沖縄の地で、笑顔の塊のような観光客と表裏一体のように存在する彼らは、自分たち人の誰しもがその薄暗い部分を持っていることを感じさせた。

 

桜木紫乃『光まで5分』光文社

978-4-334-91255-0

12/14発売予定

ロイヤルプロジェクトフェスティバル@パラゴン

友人のブログを教えてもらったら、きちんと日々更新していて、自分の行動を猛省。

がんばる。溜まったおでかけ記録も、少しずつ書きたいなあ。

 

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てことで、今日は“ロイヤルプロジェクトフェスティバル”@パラゴン

FBの広告で開催していることを知り、楽しそう~✨と行ってきました。

12/7までなのであと数日の開催。行けてよかった。

 

日々お世話になることも多いお野菜をはじめ、

みんな大好きドライマンゴー!などの加工食品、シャンプーやシャワージェルなどの加工品、雑貨や織物、服、お花などなど、普段あまり見たことないものも。

 

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冷房のきいた、きれいな特設会場の中で、ゆっくり見られます。

 

ロイヤルプロジェクトは食べ物もそうでないものも、適正価格で、ちゃんと作ってるんだろうな、と思えるところが好きで。

オーガニック、とうたってはいても実際基準はどうなのか。日本と比べてどうなのか。分からないことが多いので、値段がお手頃ってだけじゃなく安心を買う意味でも選ぶことが多くて。

 

休憩ももちろんロイヤルプロジェクトコーヒー。

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1500B以上買うともらえるバッグ。

ちょっと欲しかったなあ・・・

 

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本日の野菜の戦利品たち。240B。

 

◆行き方

サイアムパラゴンとサイアムセンターの間の特設会場

BTSサイアムのホームからも見えます

椰月美智子『緑のなかで』 光文社

同じように毎日を過ごし同じように人生の途中途中で悩む人がどれだけの数いるとしても、自分の道は自分だけの道だ。
双子でも友達でも誰にも似ていない、自分で決めて進まなければならない道だ。
素直に思いを表に出せない登場人物たちの姿に、自分や友人や、たくさんの顔が重なって見えた。


自分の道は、自分が開拓しなくてはならない。でもどの方向に歩を進めるかを決める時、同じように悩みながら進んでいる両親や友人や、自分自身以外の存在は、間違いなく必要な指針であり応援であり、大切な道しるべだ。そんなことを感じながらページを繰った。

 

 椰月美智子『緑のなかで』 光文社

978-4-334-91240-6

緑のなかで 椰月美智子 | フィクション、文芸 | 光文社